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日本を創った12人 (PHP文庫)。

日本を創った12人 (PHP文庫)人の性質や意識、企業文化・社会構造など包括的に息衝く
 外国人に囲まれる生活では日本人ということについて考えさせられる機会が増えます。そしてそういう外圧による自身の日本人考は、次第に日本人の美徳やアイデンティティそのものへの探求へと発展。本書もその一助になります。12人は:聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、松下幸之助。思考方式や生活レベルでの自身の性格への溶け込みということでは、聖徳太子の習合思想(諸宗教を同時受容するという文化については、社会事象としては同意、個人的には線引き)、石田梅岩(ばいがん)の「石門(せきもん)心学」による倹約と勤勉(さらには細部主義、ちゃんとイズム)の影響を実感します。これらの性質から来る異なる意見の調整、責任感を伴った業務履行は、通常日本人に学ぶ、という姿勢を途上国の人々に感化しているようで
す。その影響から自己を分離し見極めるという途上にあるのが私にとってのマッカーサー。戦後出発政策の立案中枢を指揮して日本伝統の精神性を否定、堺屋氏が常用するパラメータ“倫理観と美意識”における「効率・平等・安全」を正義に掲げ、物質的豊かさ・生活の安定の礼賛に向かう制度・社会文化づくりを敷いた影響力は、今日に至って測り知れません。権力構造・企業文化・経済発展の観点から、石田三成にその原像をみる中堅官僚や中堅社員の熱意とネットワークで動く「日本型プロジェクト」、大久保利通にみる官僚主導の源流、渋沢栄一による資本の合本主義と財界づくり、池田勇人の所得倍増計画と経...


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